「ジュホー氏腺」
ツノアカヤマアリ(一時寄生種)女王が、クロヤマ巣侵入の際、相手をなだめる化学物質を出しているらしい。
東正剛「地球はアリの惑星」p.52
「ジュホー氏腺」
ツノアカヤマアリ(一時寄生種)女王が、クロヤマ巣侵入の際、相手をなだめる化学物質を出しているらしい。
東正剛「地球はアリの惑星」p.52
「尾節腺」
ハリアリ類、フタフシアリ類では、この外分泌腺からアリ道フェロモンや仲間を集めるフェロモンを分泌。
ヤマアリ類には唯一この腺がないが、例外としてサムライアリだけはあり(奴隷狩りの際に仲間を集めるため)、ディクロロメタンなどを分泌する。
東正剛「地球はアリの惑星」p.54
腹柄節数による分類は古い
東正剛「地球はアリの惑星」p.34
尾端に開口する毒腺からは、
●ヤマアリ亜科のみ蟻酸を生産
●他のすべての亜科は、ハチと同様にタンパク成分の多い毒液を分泌
東正剛「地球はアリの惑星」p.35
クロヤマアリ、トビイロケアリはフロンティア種。
新規開墾地に真っ先に住み着く。
東正剛「地球はアリの惑星」p.43
社会生活=分業(?)
積極的に他者と関わることによって維持される生活?
・産卵――女王
・継時的に巣内から巣外への作業へ変化
・兵アリの形成
・貯蔵 etc.
古川晴男「蟻の結婚」p.21
生みっぱなしでもあらかじめ食物と住居を仕込んでおく=「一時的給食」
↓
幼虫の空腹の度に応じて何回でもエサを与える=「連続給食」
連続給食を行う甲虫が少数知られる。日本ではクロツヤムシ(四国・九州)。
クロツヤムシ:幼虫が音で要求するのに応じて父母が給餌
↓
ハチのなかには連続給食と社会生活の中間段階を示すものがある。i.e.クマバチ。
クマバチ:娘は成虫になっても母親の巣にとどまって妹や弟の面倒をみる。
↓
社会生活昆虫
生殖を放棄した個体が、生殖個体よりもはるかに多い集団を形成。
(シロアリは、雄の働きアリ/兵アリがいる。王アリも一緒に生活する)
古川晴男「蟻の結婚」p.18-19
最小の「他者との関係」=親子(母子)
子が生き延びるための戦略
卵をバラまく
< 産卵管で産みつける(コウモリガ)
< 保護膜つき(キリギリス・コオロギ・トンボ・ハバチ類他)
< 母or父が卵を持ち運ぶ(チャバネゴキブリ・コオイムシ)
< 母がつきっきりで世話する(ツノカメムシ・ハサミムシ・ケラ 孵化まで絶食)
古川晴男「蟻の結婚」p.13-
硬いものの傍に体を寄せようとする習性を「走触性がプラスである」という。
多くの下等動物に見られる。
アリも走触性がプラスであるために石の下に巣を作りやすいと考えられる。
古川晴男「蟻の結婚」p.146
昆虫はほとんどが単独生活を営む。
●交尾の時には雌雄の交渉がある
●産卵の際に幼虫の食べ物のそばに生む
(ごく一部は生まれるまで面倒をみる)→別項
●採餌・越冬時に群れる(互いの交渉なし)=群衆
食物集団/越冬集団:同じ環境を求めて結果的に集まったもの
社会生活をすることが知られるのは、ハチのごく一部とシロアリとアリのみ。
古川晴男「蟻の結婚」p.7-22
羽化後、外骨格がしっかりするまでは、外に出ない。
女王の体の下で守られて過ごす~次第に遠くまで行くようになる。
M.メーテルリンク「蟻の生活」?
あらゆる昆虫の中で、アリだけが軍隊を組織し、攻撃的戦争をくわだてる種族である。
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.70
闘争の演習のような遊戯
「彼らの前脚は他のアリの横顔を軽く撫でる。この愛撫にも似た動作が終わった後、相互のアリは後脚で立ちあがり、四つに組み大顎や触角や脚でつかみ合い、すぐに離れてはまた攻撃態勢をとって突撃した。彼らはお互いに前胸部や腹部にからみつき、抱き合い、ひっくりかえし、立ちあがり、相手を傷つけないように用心しながら復讐を試みる。彼らは本ものの闘争に際してするような執拗な攻撃もしなければ、毒液も射出しない。・・・」
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.62-63 ユベール(P.Huber)からの引用
ユベールが唱えて有名になった後、フォレルやシュトゥンメルやシュレーゲルによって肯定された。
「卵をたえず舐めて、滲透によって栄養を与える」
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.62 l.3
本当?
ミツバチ*1万種のうち社会生活を営むのは500種のみ。
アリ・シロアリは、単独生活(=非社会生活)をする種が見つかっていない。
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.21
*メーテルリンクの言う「ミツバチ」はハチ科全体のことであろう。
アリ類8亜科*
・サスライアリ亜科
・クビレハリアリ亜科
・ハリアリ亜科
・ムカシアリ亜科
・ナガフシアリ亜科
・フタフシアリ亜科
・ルリアリ亜科
・ヤマアリ亜科
このうち全地球に生息するのは、フタフシアリ亜科とヤマアリ亜科のみ。
他は熱帯&亜熱帯。
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.20
*「地球はアリの惑星」によれば、現存するアリは11亜科に分類されている。
日本のアリ8亜科(データベース)
・ハリアリ亜科
・クビレハリアリ亜科
・クシフタフシアリ亜科
・フタフシアリ亜科
・ヒメサスライアリ亜科
・ムカシアリ亜科
・カタアリ亜科
・ヤマアリ亜科
ルネ・アントワーヌ・フェルショー・ド・レオミュール
●受胎した女王がコロニーを建設する方法に着目
●産卵の模様を観察研究/卵の成長過程の鍵となる内浸透圧に着目
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.11
繭を作る腺が不要になる=省エネ
裸蛹はより「進化した」種
M.メーテルリンク「蟻の生活」p.不明
シロアリの道しるべフェロモン(啓林館の高校教科書ユーザーの広場)
シロアリの道しるべフェロモンは、ボールペンインク(どのメーカーでもよいという)の溶剤と立体構造的に類似しているため、紙の上にボールペンで線を引いてやると誘導することができるという。
このサイトより。
創元推理文庫「ウェルズSF傑作集2」
「アリの帝国」
ネイチャーチャンネル
JWF過去のノミネート作品(一部紹介動画あり★)
第4回(1999年)
蟻の究極ガイド (おそらくDVD発売されているものと同じディスカバリーチャンネルの番組)
生きもの地球紀行「青森、岩木山麓 アリの巣で育つチョウゴマシジミ」
第5回(2001年)
素敵な宇宙船地球号 「森の民 ハキリアリ」★
素晴らしきアリの世界★(韓国の番組 クロオオアリの飛出/各齢幼虫/蛹など)
2001年の第5回以降が見あたらないが、どうなったのだろう。
韓国の「素晴らしきアリの世界」は、ときどき科学館などで上映会が開かれるようだ。
(「素晴らしきアリの世界」での検索結果)
「ドラえもん」コレクションスペシャル 冬の5
「未来を守れ!のび太vsアリ軍団」を収録
発売元サイトの紹介文
●未来を守れ! のび太vsアリ軍団(1999年12月31日放送)
学校の大掃除を手伝わせようと、のび太たちはガラパ星の生物進化研究所にアリを送った。ところが、現れた進化アリは人類征服をたくらんでいた!
だそうです。
てんとう虫コミックス「ドラえもん」25巻
「羽アリのゆくえ」
参考
部屋で羽アリ(雌)を見つけたのび太が「うつしっぱなしミラー」によってその後のアリの生活を見る話。
実物を拡大してみるのが怖いので「ファンタメガネ」(対象が擬人化されて見える)をかけたり、クロシジミの幼虫が拉致されたと思って「スモールライト」で小さくなり、「アリと同じにおいのガス」をつけて巣の中に助けに行ったりするという。
そもそも「アリとキリギリス」の話から、のび太に勤勉を教えようとしたドラえもんの意に反して、のび太も、また加勢を頼んだしずか・出来杉も皆、アリの生態に夢中になってしまうというのが面白い。
●学研「科学のタマゴ」03昆虫の不思議に驚こう
(学研 2年の科学などにも時々アリ飼育キットが付録につく)
●ドラえもんのアリの国S
なぜか、バンビshopというところしか検索にかからない。
メーカー不明
●アントクアリウム
本体のみのほか、アリ&虫眼鏡&アリ捕獲容器などがついた豪華版、ワイドサイズ版がある。
また、アリつきで販売していたこともある(現在も扱いがあるかどうかは不明)。
アントクアリウム類似品
日本動物薬品(株)(なぜか紹介がない)
●アリ伝説
薬剤2種と水を混ぜて、電子レンジで加熱するとジェルになる。税込1,000円と安価。サイズ:幅15×奥行き7×高さ13cm
使用レポート「アリ伝説」(オアソビ探偵団)
日本動物薬品(株)(なぜか紹介がない)
●アリ伝説DX(デラックス)
薬剤3種と水を混ぜたあと、鍋(付属外)に入れて加熱する。煮立たせてはいけないらしく、ハードルが高い印象。税込2,100円。サイズ/約 幅31x奥行6.7x高さx20.5cm。
●AQUA ANT FARM アクア アント ファーム
薬剤と水を混ぜて電子レンジで加熱する。
他